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唐紙

唐紙

鉱物系の最後の例として、「唐紙(からかみ)」を紹介します。

「唐紙」という言葉は本来は中国から輸入された紙の総称ですが、具引された紙に、雲母引で用いたような膠に混ぜた雲母を絵の具にして、木版で模様を刷ったものに限定して用いられるようになりました。具引も雲母を混ぜた膠も顔料を混ぜることによって様々な色にすることが可能でしたから、両者を組み合わせることによって、多彩なものが産み出されています。

中国の宋代のものを輸入して用いていましたが、平安時代には国産のものも製作されるようになっています。国産のものを特に「和製唐紙(わせいからかみ)」と呼んだりします。唐紙もやはり江戸時代の17世紀に復古的なものが作られており、当時流行となっていた装飾的な本で多用されています。

ビデオでは平安時代から江戸時代までの様々な唐紙の例をご覧ください。

ビデオで紹介されている書物

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古書から読み解く日本の文化: 和本を彩る和紙の世界

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