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抗菌薬使用の質を測定する

Measuring the quality of antimicrobial use
Words - 'Point Prevalence Surveys'
© UoD and BSAC

点有病率調査 (PPS) データ。

抗生物質の使用量を測定する方法について考察しましたが、処方の質を測定するにはどうすればよいのでしょうか?

改善するには、測定する必要があることを思い出してください。そういうわけで、次の問いについて考えながら、抗生物質処方を評価し、クオリティ改善の目標を特定するために、点有病率調査 (PPS) を用いた定性的測定にフォーカスします。

  • PPSとは何か?
  • 推奨されるコアデータセットは?
  • PPSを実施するための主な原則は何か?

病院に電子処方がない場合は、抗菌薬処方の質を監査するために点有病率調査 (PPS) を使用します。抗生物質を投与されている患者の割合、抗生物質の静脈内投与の割合、地域の抗生物質ポリシーの順守率などのクオリティ指標に関連する経時的傾向をマッピングし、改善のための地域および国の優先順位を特定するために、欧州および国家レベルで、PPSの反復使用の監査が実施されました。

理想的には、PPSは、抗生物質を処方された患者に関する情報を収集するために病院全体の1日の様子を撮ったスナップショットのようなものです。ただしそれはあまり実際的ではないため、PPSは通常、スタッフがすべての病棟を訪問してデータを収集するのに十分な時間を取れるよう、1週間から2週間かけて実施されます。大規模な国家PPSでは、通常、参加する病院がデータを収集して提出するのに1~2か月かかります。

PPSのために、私たちは電子ベースまたは紙ベースの標準的なデータ収集ツールを使用します。収集されたデータは、次にオンラインデータベースシステムを介して、またはExcelスプレッドシートを使用して手動で分析されます。

PPSデータは、ポリシーについて知らせるために、国家機関内でのフィードバックに役立つかもしれません。また局地的な調査の結果は、マネージャーや臨床医にフィードバックできます。これらのPPSで使用する監査ツールは、改善活動をサポートするために特定の病棟や特定の抗生物質に焦点を当てた特別監査を実施するためにも使用できます。

欧州抗菌薬消費サーベイランスプログラムが、欧州全体で、複数の点有病率調査を実施しました。

次の表は、各患者のためのツールに含まれるデータを示しています。

データ要素 データオプション
薬剤名 WHOの必須医薬品リストより
投与経路 非経口、経口、直腸、吸入
単位用量 グラムまたはNU、少数第3位まで
投与頻度 1日1~12回、(18、36、48) 時間ごと、1週間に2回、1週間に3回、持続注入
適応症 適応症のコード化リスト
適応群 適応群
予防 外科、内科
診断 診断のコード化リスト
治療日 1~28、29+、長期、未知
レビュー/中止日は文書化されていますか はい/いいえ/不明
注記に理由 はい/いいえ/不明
(ローカル) ガイドラインに準拠 はい/いいえ/不明
開始日の表示 DD/MM/YY (適応のため、抗菌薬が最初に処方された日)

抗生物質を投与されている患者全員のデータセットを収集するのは膨大な作業に思われるかもしれませんが、さまざまな国における複数の研究により、任意の日に一つの病棟で、入院患者の平均3分の1が抗生物質を処方されることが示されています。

つまり、病床数30の病棟の場合、10人の患者が抗生物質を投与されることを意味します。PPSを計画する際に考慮すべき重要な要素は次の通りです:

  • すべての病棟の訪問を計画するのに十分な時間
  • 標準アプローチを確立するためのデータ収集者全員のトレーニング。
  • 臨床スタッフに、PPSが実施されていることを伝え、カルテや診察記録の作成によって、どのようにサポートできるかを説明する。
  • データ収集者が全病棟を訪問するための専用の時間 ― PPS中は、他の職務を中断しなければならない場合があります。
  • データを分析し、臨床スタッフやマネージャーにフィードバックするための計画

PPSに参加していない場合は、どのように行うのかを知るために、1人の患者のデータを収集してみるか、または担当する病棟内の抗生物質を処方されている患者全員のデータを収集してみることをお勧めします。

次のシンプルなデータツールを使用できます (この記事の下にあるリンクからPDFファイルとしてダウンロードできます)。

患者ID  
薬剤名  
投与経路  
単位用量  
投与頻度  
適応症  
(ローカル) ガイドラインに準拠  

あなたの勤務先でPPSを実施することは可能ですか?それを実施する方法についてコメントを投稿し、他の学習者と議論しましょう。

© UoD and BSAC
This article is from the free online

抗菌薬適正使用と薬剤耐性管理

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