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日常管理と定期的な保存処置

日常管理と定期的な保存処置

ここに紹介する動画は、修復家による旧ノグチ・ルームの定期メンテナンスの様子です。定期メンテナンスでは、作業前の状態を記録し、作品の状態確認、清掃、保護ワックスの塗布を行っています。状態記録と作業内容は後日報告書にまとめられ、保管されます。ご覧ください。

これまでのステップで、修復処置作業の例を見てきました。作品が修復を必要とする状態にならないよう、作品の劣化の進行を抑え、損傷を防ぐ対策を日頃から行い、良好な状態を維持していくことが重要です。

日常的な管理と対策

旧ノグチ・ルームの場合、地上階から地上3階に該当する屋上部分へ移築され、それまでとは異なった光の入り方になることで、家具類の劣化が進んでいることが認められました。そこで作品を太陽光から守るため、家具を覆う専用のカバーを作成しました。窓には紫外線防止フィルムを貼りました。これらの対策によって劣化の進行を遅らせることができ、作品の保存に大きな効果を発揮しています。また、定期的な室内の清掃、状態の確認、年1回の床面へのワックスの塗布を行っています。

専用カバー 専用カバー2 家具専用カバー ©️慶應義塾大学アート・センター

学内での連携

このような継続的な管理を行うには、管理者の理解と協力が不可欠です。慶應義塾大学では2002年に「美術品管理運用委員会」を設置し、慶應義塾が所有する芸術作品に関する情報共有と作品の管理を行う体制をつくりました。この委員会には大学の管財部門と各所の職員、一貫校(慶應義塾の高校、中学校、小学校など)各校の教職員、そしてアート・センターが参加しています。保存修復処置の必要がある作品についてはアート・センターを通じて専門家に作業を依頼する仕組みをとっています。こうした連携により、各所にばらばらに保管されている作品や、眠っていた作品が見出され、より良い状態での作品の管理・活用が進められています。

※このステップで紹介した作業は有限会社修復研究所21によるものです。

This article is from the free online

Invitation to Ex-Noguchi Room: Preservation and Utilization of Cultural Properties in Universities――旧ノグチ・ルームへの招待:大学における文化財の保存と活用

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