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製造方法:漉き方

製造方法:漉き方

次の工程は「紙漉き」です。

第2段階 紙を漉く

紙の漉き方には撓紙法(ぎょうしほう)と抄紙法(しょうしほう)がありますが、和紙は、抄紙法でつくられます。

抄紙法には、溜め漉き法、流し漉き法の2つのスタイルの漉き方があります。現在の溜め漉き法と、流し漉き法をビデオでご覧ください。

(注意)ビデオには音声が含まれていません。字幕を表示して説明をご覧ください。

動画には、日本語の字幕が用意されています。 字幕を有効にするには、動画プレーヤーの吹き出しアイコンにカーソルを合わせ、[日本語]を選択します。 ここでは「字幕オフ」を選択して無効にすることもできます。 ※一部動画では[英語]もお選びいただけます。 video screen

字幕のフォントサイズは、WEBブラウザのフォントサイズを変更することで、調整できます。

主な2つの製紙方法

撓紙法は、水中の簀の中に紙料液(植物をすり潰して繊維化した液体)を適量入れて分散させ、簀を持ち上げ水を濾す方法です。

抄紙法は、水を溜めてある漉き舟に植物繊維を分散させてから、簀(す・すのこ)とよばれる道具で汲み上げる方法で、ビデオでご覧いただいた、溜め漉きと流し漉きはいずれも抄紙法に分類される製造方法です。汲み上げる回数で紙の厚さが決まります。

2種類の漉き方: 流し漉き、溜め漉き

papemaking (左)図1 流し漉き (右)図2 溜め漉き

撓紙法や溜め漉きでは厚い紙、流し漉きでは薄い紙となります。日本で漉かれている「典具帖(てんぐじょう)」と呼ばれる世界一薄い紙は、バチカンをはじめに世界中の修復現場でも用いられています。和紙を用いた修復については第2週で詳しく紹介します。

日本の流し漉きでは、第2段階で分散剤としてネリ(粘剤)という植物の粘液を用います。これは中国では紙薬と呼ばれています。水中で繊維を拡散させる作用により平滑な面を作成することができます。繊維を分散させる方法は地域により異なります。ヨーロッパでは、ほとんど分散剤を使用せず、水温を上げて対流を発生させることで水中の繊維を拡散させます。

また、漉く時の道具である「簀(すのこ)」は産地により特徴があり、紙に「簀の目(すのめ)」とよばれる横線が入ります。

第3段階 乾燥

第3段階の乾燥において、日本では板に張りつける方法があります。中国や朝鮮半島では壁に張りつけました。一方、ヨーロッパではロープに吊るし干しして乾燥しました。原料と製法の違いによって、紙質は変化します。そして、紙質の違いは書物の装訂にも深くかかわってきます。

細川紙

さて、ビデオでご覧いただいた紙漉きの様子は、埼玉県秩父地方で現在も製造されている「細川紙」と呼ばれる和紙の工程です。紙を漉いて下さっているのは、伝統工芸士の内村久子さんです。「細川紙」は、もともと現在の和歌山県、紀州・高野山の細川村から生まれた製紙技術であることからその名前で呼ばれています。

ステップ1.8で紹介したように他にも産地名で呼ばれる紙があります。

This article is from the free online

古書から読み解く日本の文化: 和本を彩る和紙の世界

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