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繊維配向と紙の性質

繊維配向と紙の性質
紙の性質には原料や製紙方法だけではなく、繊維配向と呼ばれる繊維の並びも影響します。ここでは繊維配向について学びましょう。

ステップ1.15でご紹介した抄紙機のような機械で漉いている紙には一定の方向が生じ、それを繊維配向と呼びます(図1)。繊維配向は機械製の紙ほど強く生じ、手漉きの紙、特にステップ1.10で紹介したような流し漉きの紙は繊維が分散するため弱くなります。

繊維配向 図1. 機械で漉いた紙は繊維配向が強く生じる。(takeopaper.comより)

紙を破いて繊維配向を感じてみよう。

紙を破くことで繊維配向の強さの違いがわかります。 身の回りにある紙、例えばコピー用紙とペーパーナプキン、あるいは和紙など原料が異なる紙を破いて比べてみましょう。

紙を2方向から破いてください

  1. 紙を縦方向から破いてみる。
  2. 紙を横方向から破いてみる。

紙の破りやすさに違いはありましたか?
縦方向から破いたときと、横方向から破いたときとで違いはありましたか?

繊維配向に沿って破いたときには、とても破りやすかったと思います。一方で、繊維配向に交差するかたちで破いたときには破りづらかったと思います。これが繊維配向です。

ここでは、コピー用紙を破いたときの様子を示しました(図2)。

和紙を破る 図2. コピー用紙を破いた時の様子。

この様に、紙の性質は繊維配向の強さによって変わってきますが、もちろん紙の種類によっても、破りにくさに違いがあります。この破りにくさの違いには繊維配向以外に、繊維の形状が影響しています。例えば和紙はステップ2.17で紹介したとおり繊維が長いため、破れにくいのです。

© Keio University
This article is from the free online

古書から読み解く日本の文化: 和本を彩る和紙の世界

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