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改装の基礎と巻子装から折本への改装

改装の基礎と巻子装から折本への改装

このステップでは、改装について学びます。まず、代表的な5つの改装のうちの1つについての説明をビデオでご覧ください。

装訂の有する意味については理解いただけたと思いますが、気をつけなければいけないのは、古い和本は作られた時とは異なる装訂に改められたものが多いということです。この問題は今まであまり注意されてきませんでしたが、改装された本は非常に多く、やはりきちんと認識する必要がある問題であると言えます。

表紙を替える

和本は装訂だけでなく、表紙も非常に多様です。表紙の材質やデザインなどは、その本が製作された場や時代を知る手掛かりとなることも多く、重要な情報であると言えます。しかしながら、この表紙が付け替えられるのは日常茶飯事と言えます。表紙は汚れたり痛んだりしやすいものですので、見栄えを重視したり、価値を高めようとして、所蔵者や業者が付け替えることが多かったのです。これは現在でも行われていることであると言えます。特に多いのは、古写本に豪華な布製の表紙が付けられることでした。

*Eiga no taigai* 図1. 詠歌大概 〔室町中後期〕雲紙
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完全に装訂を替える

表紙を変えるよりも手が込んでいるのが、装訂までも変えてしまうことです。最初の姿とは全く形が変わってしまうのです。これはそういうことがあると知っていなければ見抜けないこともあります。利用しやすいように巻子装を折本にすることもありますが、その殆どは価値を高めるために行われるものです。特殊なものも少なくありませんが、注意していると見かけることがあるのは以下の5種類くらいでしょうか。改装の方法と、判別法を簡単に説明しておきます。

5つの代表的な改装の種類:

  1. 巻子装 → 折本
  2. 折本 → 巻子装
  3. 綴葉装 → 巻子装
  4. 袋綴 → 巻子装
  5. 袋綴 → 綴葉装

巻子装 → 折本

方法 :軸と表紙を取って、一定の幅で山折りと谷折りを繰り返し、最後に新たに表紙を付す。
判別法:巻皺の確認、折目に文字がかかっていないかをチェック。
効能:利用しやすくなる。

*Myōhō rengekyō* 図2. 巻子装から折本の例 妙法蓮華経
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This article is from the free online

古書から読み解く日本の文化: 和本の世界

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