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第1週のまとめ

第1週のまとめ
© Keio University

これまで、装訂について学びました。

固有の文字を持たなかった日本は、中国から伝わった文字を用いて日本語を表記できるよう工夫を重ね、2種類の仮名を生み出しました。それらの文字を保存する本の作り方も中国から学びながらも、その使用方法については独自の習慣を形成していったのです。

中国では様々な装訂が発明され、その度毎に日本に伝わってきました。中国では出版の普及により、大量生産に適した装訂が他を淘汰することとなりましたが、印刷技術を受け入れながらも、これが広く用いられなかった日本では、写本の時代が長く続いたことにより、効率を考える必要がなく、複数の装訂が同時並行的に用いられ続けたのです。日本で主に用いられた装訂は、中国から伝わった順番であげていくと、巻子装・折本・粘葉装・綴葉装・袋綴の5種でした。この他にも様々な装訂が利用されましたが、それらはあくまでも少数派のものです。巻子装・折本・粘葉装の3種は糊で紙を繋ぎ、綴葉装と袋綴は紙に穴を開けて糸や紐で綴じている点で共通していますが、それぞれに構造的な特徴があり、利点や欠点を有しているのです。目的を有する道具に種類が複数ある場合には、必ず使い分けがあるものですが、日本の書物でも目的に応じた装訂の使い分けが行われていました。装訂によって保存される内容の傾向に違いがあったのです。このように、装訂と保存される内容に相関関係があったのも、日本の書物文化の特殊な点です。

日本の書物を理解するには、この関係を把握することが大切ですが、その理解の障害となるのが改装の問題です。次の週は、改装について、深くみていきます。

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古書から読み解く日本の文化: 和本の世界

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