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書物の構造を知る

書物の構造を知る
© Keio University

ここからは現代の経師、株式会社大入ご協力のもと、書物の製造について学びます。まず、書物はどのような構造になっているのでしょうか。書物の形態と装訂方法を整理しましょう。

日本の書物は古い順に次のような形態で残っています。

巻子装(かんすそう)

紙を糊で貼り継ぎ、先端に表紙を末端に軸を付けて、軸から巻き取って保存する装訂法。

巻子装 巻子装

折本(おりほん)

巻子装と同様に貼り継いだ紙を、軸を付けずに一定の幅で前後に重ねて折り畳み、最初と最後に表紙を付けた装訂法。

折本 折本

粘葉装(でっちょうそう)

紙を縦に二つ折りしたものを重ねて揃え、重なる紙の折り目近くを糊で貼り合わせ表紙を付した装訂法。

粘葉装 粘葉装

綴葉装(てつようそう)

5枚前後の紙を重ね縦に二つ折したものを「折(おり)」と言いますが、それを必要なだけ重ねて、折り目に明けた穴に糸を通して綴じ合わせ、表紙を付けた装訂法。

綴葉装 綴葉装

袋綴(ふくろとじ)

紙を縦に山折りして重ね、折り目の反対側で紙縒(こより)などを用いて仮綴じし、表紙を付けて糸で綴じる装訂法。

袋綴 袋綴

本コースと同じ古書シリーズの「古書から読み解く日本の文化: 和本の世界(Japanese Culture Through Rare Books)」コースでは、書物の様々な装訂とその意味や歴史等について詳しく解説しています。興味のある方はぜひ合わせて受講してみてください。

紙のまとめ方による分類

また、そもそも書物は複数枚の紙を一つの情報として扱うためにまとめた物体といえます。一枚一枚だと扱いにくい紙をまとめるためには主に「糊などの接着剤を使用する方法」と「紐や糸などで結束する方法」があります。上記で紹介した5つの装訂方法を、この紙のまとめ方で大別すると次のようになります。

分類 書物の形態と装訂方法

糊など接着剤を使用した場合は水分を乾燥させる過程が不可欠で、そこには時間がかかります。書物の需要が高まると生産スピードが求められるようになってきたことから、印刷技術の普及とともに日本の書物は袋綴の装訂が主流となり、市場に流通しました。

次の2ステップでは、最も古い巻子装と、最も流通した袋綴の製造工程を見ていきましょう。

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This article is from the free online

古書から読み解く日本の文化: 和本を彩る和紙の世界

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