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基本的な装訂の種類2 – 折本

基本的な装訂の種類2 – 折本

このステップでは、折本について学んでいきます。以下のテキストを読んだ後、佐々木教授のお話をビデオでご覧ください。

2. 折本(おりほん)

Orihon (according-style binding) 図1. 折本

続いて折本(おりほん)です。

巻子装と同様に貼り継いだ紙を、軸を付けずに一定の幅で前後に重ねて折り畳み、最初と最後に表紙を付けた装訂です。基本は表面のみを用いますが、ひっくり返しても構造に変化がないので、裏を用いることも少なくありません。巻子装より読みやすく、巻き戻す必要もないので、便利な装訂と言えます。

Kise inhon-kyō 図2. 起世因本経(足利尊氏願経)
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中国で出版された経典でよく用いられた装訂であったためか、日本でもお経の使用例は多いのですが(図2)、文学作品での使用例は少なく、どうも非公式というか特殊なものと認識されていたようです。折目が付くので絵巻的な作品では殆ど用いられませんが、系図や旅行のガイドブックのようなものでの使用例は少なくありません(図3)。

Genji monogatari keizu 図3. 源氏物語系図
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これは巻子装と同様に一度に多くの部分を見る事ができることも関係していると考えられます。また両手を離しても安定しますので、今日に至るまで書道の手本に利用されています。紙継の糊が剥がれるとバラバラになるのが難点と言えます。数え方の単位は「帖(じょう)」です。

2-a. 折帖

折本と関連する装訂を2つ併せて説明します。1つ目は折帖です(図4~6)。

Booklet 図4. 加藤千蔭筆『万葉集抜書』
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Book 図5. 尊円親王真翰宝帖
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Tanzaku tekagami 図6. 短冊手鑑
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折本とよく似た構造なのですが、厚い紙を用いていたり、紙を背中合わせに貼り合わせていたりするために、巻子装のように巻くことができない装訂を「折帖(おりじょう)」と呼びます。厚紙を用いたものは台紙として、和歌や絵が描かれた色紙や短冊を貼り込むためのものに使用されます。

2-b. 画帖装

2つ目は画帖装です。紙を背中合わせに貼り合わせるのは折帖と同じですが、背の部分を表紙で覆って冊子に近い状態にしたものを「画帖装(がじょうそう)」と呼びます。見開きで継ぎ目のない絵や図を保存されるために用いられた装訂で、江戸後期の多色刷り版本に目立つものです(図7)。

Shiohi no tsuto, 1 booklet illustrations by Kitagawa Utamaro 図7. 潮干のつと
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古書から読み解く日本の文化: 和本の世界

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